栓 と 紐 掛 け

(間島 鉄之助)

 

 

瓢箪の正装

 素瓢・加工瓢を飾り物にする場合、口の部分に栓を挿して蓋をし、括れの部分に房付きの紐を巻い
完成させる。これを『紐掛け』といい瓢箪の正装に当たる。
 紐・栓の入手に当たっては、瓢箪専門店(注)の通信販売等の利用が一般的なようである。

 頭部の丸い栓は普通の瓢箪型に、長い栓は長型の瓢箪に似合う。栓には紐を通す穴があけてある。
材質は桐、紫檀、黒檀、欅、桜などが用いられ、頭部に立派な塗装や彫刻をほどこしたものもある。
一方、瓢箪の果梗や、竹・木の枝、根など自然の形を生かした栓の利用も面白い。瓢箪専門店で販売
されているが、自分の手で個性ある栓を作ることを薦める。

紐・房

『組み紐』が用いられる。紐の色と太さは瓢箪の大きさ、形、色などに合わせて選ぶ。
 専門店では多彩な品揃えをしているから、カタログ等を取り寄せて選ぶとよい。 
 小型の瓢箪用には房付きの紐もある。房は大きさ別に市販されている。


作品例


 


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