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瓢面に書画を描いたり、焼き絵に供する予定のひょうたんは、乾燥時点で素肌が白く美しいことが条件である。そのような瓢箪に仕上げるためには、傷物ひょうたんでないことは勿論であるが、収穫した瓢箪の水漬けや乾燥工程の段階で、充分な注意して行うことが必要である。
1) |
完全に水に浸し、水面上に露出させないこと。空気に触れた部分は黒く変色する。 |
2) |
水漬けの際、鉄分の出る容器は絶対に使用しないこと。瓢箪が黒く変色する。 |
3) |
『あく抜き』を十分に行うこと。不十分な場合は、シミが浮き出し、また、褐色に変色しやすい。 |
4) |
乾燥の際、時間がかかると、カビが発生することがあるので、空中湿度を考慮に入れて乾燥工程に入り、なるべく早く乾燥させるようにする。もし、長雨等にぶつかり、なかなか乾かない場合は、扇風機の風を送り続けると一定の効果が望める。狭い空間での除湿器の使用が可能であれば、特大瓢でも天候に関係なく、2〜3日で乾燥させることができる。 |
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