ひょうたんの加工

1.収穫

花が咲いて、実がなって、 ひょうたんの形になっていても、いつ枝から切り取っていいのか、未だにわかりません。私は、秋に、全部枯れるのを待って、一度に収穫します。でも、しろっぽくなったら OK とか、実が乾いてきて、軽くなったら O.K という方もいます。こればかりは、経験を積まないとわからないのかもしれません。

2.入り口を切る(出口なのかな?)

枝の付け根の所を包丁で切ります。口は小さい方がカッコウいいと思いがちですが、ここから中の種を出すことになるので、あまり小さくてもいけません。できあがりを考えて、切る位置と角度を決めます。切るときに、口がきれいになるように、切り口が割れたり、かけたりしないように注意します。

3.穴を開ける

切り口に、ドライバーとかドリルで穴を開けます。 種をとるときに、結構大きい穴が必要になるので、ドリルなどをつかって、周りの皮を傷つけない程度に大きな穴を開けるといいです。 私が使っているのは、きりとドリルがいっしょになったような道具です。大工用品売り場で見つけました。(写真左)

4.水につけて、中身を腐らせる

大きな容器にひょうたんを入れて、水を入れます。浮いてきてしまうものもあるようなので、重しをするといいかもしれません。1週間から2週間くらい(夏は、気温が高くて腐るのが早い)つけたままです。腐ると、かなりすさまじい匂いがします。絶対、ふたがいります。私は試したことがありませんが、ビニールの袋にひょうたんと水をいれて空気を抜いてゴムなどで口を閉じると、ひょうたんが浮き上がらないし、臭くなくていいかもしれませんね。やったことがないので、うまくいくかどうかわかりません。(中はスゴイ匂いになっていると思うので、事故に備えて、必ず袋ごと容器に入れておくことをお勧めします)開けるときは勇気がいると思います。

5.種をだす

ひょうたんの中身が十分腐ったら(どうやったらわかるかといわれると困るのですが、割りばしで中をかき混ぜてみてお箸がよく動くようになればいいのではないでしょうか)中身を出します。割りばしや針金などで、中身をかき混ぜて種を皮の内側からはずしながら、水を入れたり、振り回したりしながら、中身を出します。写真の右の道具は、ワイヤーハンガーで隣人が作ってくれた道具です。割りばしでは届かない所まで、うまくかき出せます。口が小さくて、種が出にくければ、ドリルや太目のプラスドライバーで、口の内径を大きくします。種を出せるくらいになると、外側の皮も溶けてはがれます。ひょうたんの表面になる部分です。きれいにこすっておきます。

6.乾燥

去年の経験をお知らせします。初めのうちは、内部の水分がかなり残っているので、スーパーの袋の底に切り込みを入れて、そこから、ひょうたんを突き出すようにして(1袋に5〜8個)まずは水切りをしました。それから、1個ずつ仕上げの乾燥に入りました。図のように洗濯用のハンガー(ピンチのたくさんついてる)にぶら下げました。なるべく口を下にして干したいのですが、図のようにくびれを紐で縛っても、なかなかうまく下をむいてくれません。果物の保護用の白いアミアミのネットに入れて干したりしましたが、乾いてみたら、ひょうたんの表面に網目模様が付いているものがありました。とにかく、このときの匂いがすさまじいです。干す場所探しが大変です。

7.仕上げ

ひょうたんが乾いて、匂いがだいぶおさまったら(もしかしたら、なれるだけかもしれませんが)、後は、絵を描いたり、色を塗ったり、ふたを作ったり、お好きにどうぞ。ふたの作り方は、こちらで紹介されている通りです。
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執筆:浅野由里子
編集:常見俊直