なぜ、ジェットコースターに乗ると怖いのに新幹線は怖くないのか。

まず、問題の意味を述べたいと思います。問題の意味するところは、なぜ、高々時速100キロぐらいしか速さのないものに乗る方が、時速200キロで走るものに乗るより怖いのかということです。ここで人間の認識について考えましょう。たとえば、自分のあこがれの人が目の前にいたとします。するとその人がそこにいると分からなかったときは、なんともなかったのにその人がそこにいると分かったとたん、緊張したりします。つまり、人は自分が認識できないことに対しては、反応を示さないのです。話を元に戻します。いま考えている問題で人が認識していないものは、自分が乗っている物の速さです。だから速さの小さい物に乗る方が、速さの大きい物に乗るよりも怖いということが起こってくるのです。それでは人は何をもとに、怖いと感じるのでしょうか。うえに「人は認識できないことには反応を示さない。」と書きましたが、人間が物事を直接認識するためにもっている感覚として、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)とあと1つ平衡感覚があります。最後の一つの平衡感覚は、速さの変化や向きの変化もとらえます。新幹線は速さが変わったとしてもごくゆっくりで、向きが変わったとしても緩やかなカーブぐらい、それに対して、ジェットコースターは、上から下に落ちるときは速さがどんどん大きくなるし、向きだって急に変わったりします。結局、平行感覚のとらえる向きや速さの変化の大きさが大きくなればなるほど、人は怖いと感じるのです。

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